Jリーグの価値をみるひとつの物差し。 | 日本で活動中のサッカー監督のブログ

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バルセロナで修行してきましたが、2017年より日本で活動しております。

W杯が終わり、欧州は新シーズンの準備へ。
Jリーグはリーグ戦が再開しています。

最近、あるサイトを見ながらこれはJリーグのレベルを
考えるときのひとつの参考材料になるんじゃないかと
思ったので書きます。

昔から

http://www.transfermarkt.co.uk/

というサイトをよくみてまして、もともどドイツの有名な
サイトの英語版のものなんですが世界中のプロサッカー選手の
欧州市場での価値を一覧にして更新しているものです。

日本人でどの選手が評価が高いかはもちろん
選手評価の総額をリーグ別
クラブ別に分類してみることができるのがおもしろいです。

例えばJ1が欧州でどれくらい人財市場として
評価されているかとか、日本で人材力のある
クラブはどことか、がわかるということですね。
例えばJ1は1億9411万ポンド(約366.6億円)の評価が
されていて、アジア圏のリーグの中ではさすがにNo1です。
アジアリーグのランキング↓


http://www.transfermarkt.co.uk/wettbewerbe/asien


ただ、個別のクラブごとの評価でみると広州恒大が
有名選手、監督を揃えているだけあって高い評価を得てます。

北米アフリカに目を向けるとさらにおもしろいです。

http://www.transfermarkt.co.uk/wettbewerbe/amerika

アルゼンチンはデータとしてないのですが
メキシコとブラジルの評価がだいぶ接近しています。

最後に欧州ですがこれはもう数字が化けてます。↓

http://www.transfermarkt.co.uk/wettbewerbe/europa

プレミアリーグ(31億7千万ポンド)
スペイン1部(24億1千万ポンド)、
イタリア1部(21億7千万ポンド)
ドイツ1部(20億ポンド)

と続いてJリーグの位置はスイスリーグより上で
ルーマニアリーグより下であり
欧州の中では13番目のリーグ評価になります。

さらに圧巻なのは
イギリス、ドイツ、イタリア、スペインについては
二部リーグであっても日本のJ1より
高い評価を受けてます。

あくまで欧州中心からの視点なので単純に
プレーレベルの評価が表れているわけではなく
言語力やその文化への適応度や年齢、
クラブやその国の投資額によって
相対的に選手の市場価値は変わります。
例えばバルサBの平均年令は19.3歳という低さであり
金の卵のような選手がたくさんいるので
実際のチーム力よりは将来への成長を期待して
現状のプレーよりも過大評価になってるかもしれません。

ただ欧州のクラブが選手を買う場合にJ1よりも
これらの二部リーグの方が良い選手を見つけられる
可能性が高いと評価されているということについては
間違いありません。

日本では欧州の二部リーグでプレーするぐらいなら
日本に戻ったほうがマシという考えをする選手も
います。しかしコンスタントに出場をすることを前提
にしたら、J1よりも英、独、伊、西の二部リーグ
でプレーする方が評価される可能性が高いという話です。

逆に欧州の一部リーグとはいえ、J1よりも評価の
低いところもあるので、闇雲に欧州のどこかの
一部リーグへ移籍するのはそのこと自体が
ステップダウンでになることもあり
考えものかもしれません。