監督学校の近況 | 日本で活動中のサッカー監督のブログ

日本で活動中のサッカー監督のブログ

バルセロナで修行してきましたが、2017年より日本で活動しております。

スペインの監督学校では
トレーニング理論を勉強してます。
昨日はあるスポーツの1場面を
とりあげてその部分を強化する
トレーニングを議論しました。

例えばサッカーにおける
空中戦の競り合いを改善する練習に
ついて実際に練習例を考えながら
議論しました。

使っている筋肉の種類と作用は正しいか
がまずはチェックポイントになります。

ヘディングのジャンプは体全体の筋肉は
使うものの主に足全体の筋肉が
伸縮性の作用をともない
爆発的パワーを得て発揮されます。
あるクラスメイトは複数のハードルを使って
連続してジャンプする練習を考えました。
連続ジャンプの感覚が
狭いので足の筋肉の十分な伸縮が
発揮されないとか、
そもそも足を上げてハードルを越えて
飛ぶこと自体がヘディングのジャンプの
目的から離れてしまう
といった議論をしました。

自分の意見をクラスメイトにわかりやすく
説明しながら先生も含め納得させる。

この行動自体が監督として選手に練習そのものあるいはその意図と必要性を伝える行動と同じだなと思いました。
日本語に比べるとスペイン語のディベート力や表現力はまだまだ足りません。しかし
自分自身が監督をやっているからこそ
周りに臆することなく授業で自分の意見
をズバズバ言えるようになりました。
それと同時に監督学校で自分の意見を整理
して、わかりやすく伝える訓練をしてる
ために、自チームの練習でもスムーズに
選手に自分の意図を説明し、選手を
納得させたり説得できるように
なっています。

正直、自チームの指導と監督学校の授業
か被って今シーズン、卒業単位を全て
取得することはできないですが
この好循環を継続して自己成長につなげます。